わかりやすい、ロジカルな話し方を身につける

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ビジネスで必須スキル!ロジカルコミュニケーション®とは何か? 

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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「話がわかりづらい」と言われてしまった

「何でも感情で捉えてしまう」

「ロジカル・コミュニケーション」とは

「ロジカル・コミュニケーションって何だろう?」と思う方は多いかと思います。

そもそも「コミュニケーション」自体がなかなか日本語で表現することが難しいですから。

ロジカル・コミュニケーションとはひとことでいうと「わかりやすい話し方」です。

コミュニケーションとは、その意味する範囲が広いですがロジカル・コミュニケーションは特にその中でも「わかりやすい話し方」に絞っています。

そもそも、ロジカルとは「論理的」という意味です。
「論理的な話し方」がロジカル・コミュニケーションの日本語訳に近いですが、もっと一般的にいうと「わかりやすい話し方」になります。

そして、わかりやすい話とは「自分の伝えたいことが正確に伝わること」ですね。

ここがロジカル・コミュニケーションのキモになります。

そして、「ロジカルコミュニケーション=わかりやすい話」をするためには以下の3つの要素が必要です。


それぞれ次のような内容になります
1 情報収集 → 必要な情報を過不足なく集める
2 情報整理 → 集めた情報を階層ごとに仕分けしていく
3 情報伝達
 → 整理した情報を正確に伝える

これら3つの要素を満たすことで「ロジカル・コミュニケーション」ができるようになります。

なぜ、ロジカル・コミュニケーションが生まれたのか?

ここでちょっとロジカル・コミュニケーションの歴史について解説します。
「歴史」というと大袈裟ですが、変遷(へんせん)があります。

そもそもこのロジカル・コミュニケーションはタイトルに®(商標)がついています。

実は、このロジカル・コミュニケーションはロジカル・コミュニケーション検定講座を主催している一般社団法人の代表理事安田正が開発しました。

今から20年くらい前、ちょうど2000年頃です。

当時、英語研修を大手企業向けにしていた安田は

「なぜ、英語が上手い人でも、プレゼンや会議では英語がなかなか通じないのだろう・・・」という疑問を持っていました。

海外駐在を何年した人でも英語は喋れるのに、話が通じない」という現状が多くみられたのです。

そこで、安田がいろいろな事例を分析した結果。

これは、英語ではなく、日本語の問題ではないだろうか・・・と気づきました。

それは、そもそもその人が話す(あるいは頭の中にある)日本語の情報が整理されていなくて、わかりづらく、通じていないのではないか、ということです。

日本語で話をしているのをよく聞いていると、確かに言いたいことが伝わってきません。
そして、いくら英語が上手くてもわかりづらい日本語をそのまま英語にしたところで伝わらないのです。

「なるほど・・・英語の前に日本語の問題か・・・」と安田は思い、まずは日本人の話の「わかりやすさ」に着目して研究開発をしました。

すると・・・いろいろなことに気づいてきました。

・そもそも日本人は「わかりやすさ」を意識せず話す傾向がある

・しかも、日本人は人によって「わかりやすさ」の基準やルールが異なる

・「わかりにくさ」は日本語の問題と日本人のコミュニケーションの問題と両方ある

・日本人にとっての「わかりやすい話し方」を提案している人は誰もいない

などです。

これは英語の問題ではなく「日本人のコミュニケーション」の問題である・・・・

この日本人のコミュニケーション上の問題点については、ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化というコミュニケーション環境の理論で裏付けられます。


もしこの理論にご興味お持ちでしたら、こちらのブログ記事をご覧ください。

コミュ力におけるハイコンテクストのメリット・デメリット


そこで、安田は日本人に合ったコミュニケーションの方法を開発しました、それがロジカル・コミュニケーション®です。

しかし、2000年のちょっと前くらいにまだまだ「コミュニケーションの研修」は一般的ではありませんでした。

あがり症を治す「話し方教室」はありましたが・・・

特に「わかりやすい話し方」はそもそも必要なのか?それがどんなふうに役立つのか?

など、誰もわかっていないですし、安田の会社の社員からさえ「社長、ロジカル・コミュニケーションって何ですか?」と言われ続けたそうです。(約2年間くらい)

もちろん、研修として売ってきてくれる営業さえいません。

安田は仕方なく、自分自身でいろいろな会社の研修担当者に説明しました。

そして、とうとう懇意にしてくれていたクライアントが「本当に英語が通じるようになるのなら・・・」と言ってロジカル・コミュニケーション研修を導入してくれました。

実施してみると

今までコミュニケーションなんて意識したこともなかった

わかりやすさなんて、考えたこともなかったけど、これは本当に大事なことですね

一体、私は今まで何をしゃべってきたんでしょう

と、受講生は目から鱗だったそうです。

それはそうです。なぜなら、それまで空気のように当たり前だった「コミュニケーション」を意識するようになったからですから。

その後、ロジカル・コミュニケーション研修はどんどん広がり名だたる大手企業の研修として導入されるようになりました。

その頃商標を取り、安田正は「ロジカル・コミュニケーション®」という著作も出版しました。

ロジカル・コミュニケーション®   安田正著 (日本実業出版社)

ビジネスでロジカルに話す必要性

では、ここで改めてロジカルに話す必要性について考えてみましょう。

「わかりやすい話」「論理的なコミュニケーション」をする必要性は、特にビジネスコミュニケーションにおいて必須です。

1 相手から信頼を得るために必要

例えば、営業の場面では商品、サービスの良さを説明するのに「わかりやすい話」でないことは致命的になってしまいます。

また、「わかりづらい話」をする人は「この人は本当にこのことをわかって話をしているのか?」と冠させてしまい、信頼をしてもらえません。

2 共同作業で「正確に伝えること」は重要

何人かでプロジェクトチームを組んで開発などを行う場合には「正確な情報伝達」ができないと時間、コストともに大変な損失になってしまいます。

会議をいくらやっても
「じゃ、それでいこう」と合意を取ったつもりが、お互い全然違うことを想定していた・・・・などということでは全く意味がなくなってしまいます。

でも、本当にビジネス現場では、あるあるです・・・。

3   グローバルコミュニケーションでも重要

今や、どの会社でもグローバル化は避けて通れません。

しかし、ロジカル・コミュニケーションの歴史で書いたように、英語だけ喋れてもダメなのです。
もともとの日本語がわかりやすくないと通じません。

特に、自分の言葉ではない英語を使ってコミュニケーションをする場合には、本当に趣旨を明快に伝えないと、全くコミュニケーション取れなくなってしまうのです。

ただ、残念ながらまだ日本人の間では「英語さえできれば・・・」という意識が強いようです。

根本的にコミュニケーション力というものを英語だけではないものとして捉えないと、グローバルコミュニケーションは成り立たないものなのです。

4  ロジカルシンキングだけやってもダメ!

ちまたではロジカルシンキングは広がってきました。

しかし、それだけやっても思考法は身につきません。

なぜなら、何事もアウトプットしてこそ身に付けることができるからです。

もちろんロジカルシンキングの際、図に描くことでアウトプットにはなりますが、口に出してこそ、高められていくものです。

しかも、相手からのレスポンスで相手がこちらの言っていることを理解しているか否かがすぐわかります。その時「わかりやすさ」が実証できます。

このことからも、やはり思考を相手に伝えることがとても重要です。

ロジカル・コミュニケーションの方法論

では、サンプル演習をとおして、ロジカルコミュニケーションのテクニックをご紹介しましょう。

まずは情報が整理されていない、わかりづらい話があります。


【改善前】サンプル

 我が社の商品パワフルサプリは、幅広い年齢の方々に大変効果のあるクエン酸を使用。そして、これまで5万人の方々にご好評いただきました。その上有名アスリートの方々にもご利用いただいています・・・ 

この話、聞いているとどこで終わるのか、そして、何かが結論であるのかがわかりません。

そこで、「ロジカル・コミュニケーション」のテクニックを使って、必要な情報を収集し、それを整理して、伝えていきたいと思います。

そのためにはひとことで言うと「話の全体を構造的に捉えること」です。

実際の方法は以下の3ステップです。

ロジカル・コミュニケーションの3ステップ

ステップ1 

伝えたい内容を大きく分けたらいくつのポイントになるか、考える

ステップ2 

分けたポイントは「何」と「何」かラベルを貼る

ステップ3 

貼ったラベルを予告して伝える

先の内容は

ステップ1 大きく分ける →この話のポイントは2つになります。

ステップ2 ラベルを貼る →この話のポイントは パワフルサプリの「特徴」と「実績」になります。

これができたら、それぞれのラベルの下に具体的な情報を入れることができます。


ここまでできたら、ステップ3 予告する 予告した順番で話をしていきます。

【改善後】サンプル

我が社のパワフルサプリの「特徴」とこれまでの「実績」についてお話しします。
まず「特徴」ですがクエン酸クエン酸が入っています。これは幅広い年齢の方々に効果があります。また「実績」ですが、これまで5万人の方々がご購入、さらに有名アスリートの方々にもご好評いただいています。

最初の話とロジカル・コミュニケーションのテクニックで整理した話とを比べてみると、全然違います。整理された話は頭にスーッと入ってきます。

ロジカル・コミュニケーションのテクニックは実にシンプル。しかし、これを知っていてもやっている人はすごく少ない。

私たちは、自分が好きなように話すクセがついているので「相手にわかりやすく話す」際にはよほど意識をしないと難しいのです。

しかし、意識すれば誰でも必ずできるようになります。

ロジカル・コミュニケーション解説・改善前・改善後の話し方比較 動画(約3分)


ロジカル・コミュニケーション検定講座とは

上記にあるロジカル・コミュニケーションの歴史があって、ロジカル・コミュニケーションは体系だてられ、そして、何万人という人たちの学びから、より実践的なものに形を変えてきました。

そして、現在は検定講座としても実施されています。

また、受講生からはこのような声もいただいています。

〜検定講座 受講生の声より 一部抜粋 〜

30代 男性
今まで会話の内容が整理できず話がゴールまでたどり着かないことが多かったのですが、この講座を受けて、自分の「ゴール」は何にするかを考え、話すポイントを先に相手に言うということをするととても話しやすくなりました。
40代 女性
コミュニケーションは、訓練すれば誰もが身につけられるスキルであるとの言葉は、人見知りだから・・・と諦めかけていたコミュニケーションの悩みに光明をさしてくれたように感じました。
20代 男性
相手にわかりやすく伝える方法を学ぶことができました。
ポイントを把握することで自分の中で整理することができること。

又、話しが飛んでしまうことを回避して、自分自身も落ち着くことができると思えました。活用していきたいです。

30代 女性
よくありがちな悩みに対して解決法が簡単なポイントにまとめられていて、非常に参考になった。
また、テスト問題で予告の上手下手の事例を比較出来たのもよかった。
30代 女性

出演されている方がおっしゃることは、日常よく経験することで、とても参考になりました。
会話が続かない等々は、よくありますから、講義の内容を実践していきます。

20代 男性
以前から会話の上手な人達は、才能と思っておりました。しかし今回の講座は、練習すれば誰でも出来るようになるとの事。

頑張ろうと思いました。もう少し早く出会っていたかったです。

30代 男性
コミュニケーションは練習すれば上達することを教えて頂き、気持ちが前向きになりました。
40代 女性

最初にこれから話す事の目次を告げ
そのあと、目次通り、話すという
組み立て方が、人に伝わる話し方だとわかりました

40代 男性

コミュニケーションの悩みについて改めて整理されて4つ(頭が真っ白になる。沈黙になる。打ち解けられない。上手く伝わらない。)あることに気がつかされました。

30代 男性

講座の内容が構造化されそれぞれに対策がキチンとシンプルに明示されており、すぐに実践に取り入れられるようまとまっていて、クオリティの高さを感じました。

30代 女性

シチュエーションが身近で想像しやすく、具体的な会話内容になっていました。
そのため、自分に置き換えて考えることができました。

40代 女性
練習も、例題があってそこに自分のケースを当てはめればよいので実践しやすかったです。
1日15分でいいので、時間を取りやすかったです。

以上になりますが、ロジカル・コミュニケーションは何か?それはどのような方法であるのか、また、なぜビジネスで必須スキルであるのか。特に日本人が苦手としているのか、そして、グローバルでのコミュニケーションでも必須であること、といったことがご理解いただけたのではないでしょうか。

ぜひ、「わかりやすい話し方」を意識して、このロジカルコミュニケーションのテクニックを活かしてビジネスシーンでのコミュニケーションを充実させていただければと思います。



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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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