わかりやすい、ロジカルな話し方を身につける

企業研修お問い合わせ・資料ダウンロードはこちら

スピーチでのおすすめの話し方2つのポイント

アバター
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター
一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
詳しいプロフィールはこちら

スピーチでのコツとは

仕事で人前でプレゼンテーションをする機会がない仕事でも、何度かは人前で何かを話す機会、例えば子供の保護者会、PTAで、会議で、乾杯の音頭をとるなどは誰でもあるかと思います。

そのようにな時におすすめの話し方を
1 魅力的な見せ方のコツ
2 わかりやすい話のコツ
の2つの側面からご紹介しましょう。

1 魅力的な見せ方のコツ


これはTEDスピーチの中でも結構有名な動画です。

TEDトーク:by ウィル・スティーヴン 「頭良さそうにTED風プレゼンをする方法」



面白いですよね〜。
まぁ、まさに「見せ方」のポイントはこの動画で言っていることなのですが・・・
私の視点からこのスピーチ自体の良さを解説します。

1 伝えようとする姿勢

これはスピーチテクニック以前の問題なのですが・・・。
人前で話すのに全く「伝える気がない人」っていませんか?
「伝える気のない話し方」というのは、聞いている方もなかなか認識しづらいのでそれが「何か」をいうのは難しいのですが。

「伝える気がない人」の足りないもの、具体的には「エネルギー」だと思います。
これがないと、伝える気が感じられない → やる気が感じられない → 聞く気になれない となっていくのです。



そもそも、人の話を聞くのはすごく忍耐のいることです。
その忍耐をある意味、強いて聞いてもらうのですから、話す側には「聞いてもらえる」努力は必要です。
それはテクニックではなく「やる気=エネルギー」です。
伝えるエネルギーが足りない、とは努力が足りないとも言えます。

結構厳しいことを書いてしまいましたが、日本人のスピーチでは特に年配の人や偉い人?!のスピーチではこの努力が少ない傾向があります・・・・

そういう人の話の印象は
「何を言いたいのかわからない」(実際、声がボソボソしていて聞こえないケースも多い)
「覇気がない」
「やる気なさそう」
「義務でやっている」という感じ。

それは日本人のコミュニケーションの根底は「相手は聞いてくれて当たり前」という認識がどこかにあるから、だと思います。

それで、ただしゃべってしまうのです。

反対に、「伝えよう」という気になるだけで自然と
・声にハリが出る
・表情が生き生きする
・自然なジェスチャーをする

といったことが湧き出てくるかと思います。

ぜひ、この「伝える姿勢」を一度振り返ってみましょう。

2 表情 

TEDトークを見ていると特に欧米人は見せ方、表情の作り方がうまい、と思いませんか?
「そりゃ、うまい人が出ているんでしょう」と思うかもしれませんが、別にみんながみんな話のプロではありません。

ただ、これも日本人の私たちに比べると表情はとても良い、と思います。

例えば、海外に行ってエレベーターなどに乗ると
“グッド モーニング!”と知らない人が話しかけたり、レストラン、公園など公共の場所に行って知らない人と目が合うと必ずニコッと笑ってくれます。



そういう習慣なのです。
まぁ、日本人だからそこまではできないかもしれませんが、そんな日常の延長線上にあのスピーチの時の笑顔があるのかと思います。

笑顔も習慣なのですよね・・・。
特別な時だけ笑顔をしようとすると、なかなかできません。

スピーチの時だけ笑顔で話し続けるって、普段やっていないとすごく難しいものなのです。

ですから、これは日頃の心がけでイザという時のために笑顔でいる必要があるでしょう。
ちなみに笑顔の効果はすごく大きいので、やっていて損はないと思います。

3 声のトーン

声のハリやトーンはとても大事です。
このウィル・スティーヴン氏の声は両方とも「快適な声」と感じさせるものです。

これも最初の「伝える姿勢」と関係ありますが、ちゃんとよそ行きの「声」を出しています。
人に何かを伝える時には、例えてみると人と会う時のような「よそ行きの服」を着ます。
声も同じ、パジャマ姿で人と会ったりしないように、普段のそのままの声で会うのはNGです。



ちゃんと服に着替えて、男性なら髭を剃るとか女性ならメイクをするとかしますよね。

「声」にもそれが必要です。

まずは、声のハリとは、いつもよりちゃんと届くように大きな声で、意識して話すと自ずとハリが出てきます。

そして、声のトーンですがやや高めに。
これは電話での声のトーンを考えてみるとわかりますが、低めのトーンだとややぶっきらぼうに聞こえますし、高めだとちょっと気取っているようにも聞こえるかもしれません。

しかし、スピーチのような人前で話す場合には気取っているくらいでちょうどいいです。

声も常に意識していないと、すぐ楽な方へ、普段の声へ戻りますから、気をつけましょう。

わかりやすい話し方のコツ

スピーチで重要なことは何と言っても「わかりやすく話す」ことです。
特に不特定多数に向けての場合、初めて会う人にも理解してもらうためには普段以上に「わかりやすく話す」工夫が必要です。

1 いくつのポイントになるのか考える

わかりやすく話すコツはあらかじめ、伝えたいことを整理しておくことです。
多くのスピーチの場合には、あらかじめ準備ができるのでぜひ「話のポイント整理」はしておくべきでしょう。

具体的には「あなたの話はいくつのポイントになるのか」紙に書き出しておくことです。
スピーチの場合、スライドを使って話す場合がほとんどです。
スライド作成でもまず最初にすべきはこの「いくつのポイントになるのか」を考えることです。



スライドの目次作りですね。
そして、できるだけスライドを減らせないかを考えるべきです。
結構これはできていない人が多いように思います。
何十枚、下手すると100ページ以上のスライドを作成してひたすらそれを見せ続ける人、これは「見る側」のことを考えた方が良いでしょう。

厳選したスライドを見せて、ポイントを絞る、これが特に大勢の前でのスピーチでは欠かせません。
大きなポイントを絞れたら、あとはそれぞれのポイントの下に入れるべき情報が入ります。

2 ポイントを予告する

ポイントを整理できたら、まずはそのポイントを予告しましょう。
これは全体の目次を見せて、伝えるということです。
これも意外とできていない人が多いです。

予告なしに中身に入っていくと・・・・
「これはいつ終わるのだろう」
「この結論は何だろう」
「で、何が言いたいのだろう」
と聞いている人がズーーっと考えながら話を聞くことになります。

これも「聞く側」に負担をかけています。そのうち「聞く気」が失せます。

ぜひ、忘れずに最初に予告しましょう。
実はこのわかりやすい話し方のポイント(ポイントを整理する、予告する)は結構ビジネス系ユーチューバーの人たちは実践している方法です。



ちゃんと最初に結論も言っています。
聞いていると、聞き手に心理的負担が少なく、わかりやすい話です。

わかりやすい話の極意は本当にシンプルです。
意識さえすれば誰にでもできます。

ぜひ、このシンプルルールを踏まえながらスピーチしてみてくださいね。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
アバター
一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
詳しいプロフィールはこちら

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Copyright© ロジカル・コミュニケーション® , 2021 All Rights Reserved.