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言いにくいことを伝えるときに便利な言葉 〜クッション言葉〜

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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言いにくいことを伝えなくてはならないときには・・・・

仕事上で、人に何かをお願いするとき、
あるいはお断りするとき、結構言い出しにくい事ってありますよね。

「こんなことを頼んで引き受けてくれるかな」
「めんどくさいって思うだろうなあ」
または、
「傷つけないで断れるかな」
「 軽く受け止めてくれるかな」
などと言葉に出す時に心配になったり慎重になったりします。

ちょっとした言葉の言い回しなんですけれども、言い方しだいで

相手を怒らせてしまったり、傷つけてしまったりしたこと私も何度もありますねぇ・・・

また、お互い余裕がない時には、口喧嘩っぽくなったりしたこともありましたねぇ・・・

 

そんな時
あーもう少し、言い方気をつければよかったなあ」と反省します。

そんな、ちょっと言いにくいことを伝える際に便利に使える言葉をご紹介したいと思います。

ぜひ、人間関係を円滑に進めるためにご活用ください。

クッション言葉 「お願いをする」 オフィシャル編

以下、紹介していく言葉は「クッション言葉」と言います。

自分と相手との間のクッション役になるような言葉ということですね。

オフィシャル編は、仕事上、社交上「相手に何かをお願いする場合」に少々形式ばった表現です。

恐縮ですが

これは、非常に使い勝手のいい、そしてフォーマルな感じのするクッション言葉です。
相手を敬ってる感が出てますよね。

例)

「恐縮ですが、 こちらに並んでいただけますでしょうか」
「恐縮ですが、お席をお立ちください」

こんな感じで使います。

恐れ入りますが

これも意味としては「恐縮ですが」と同じニュアンスで使います。
丁寧に人に何かを尋ねる時にも使えます。

例)

「恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」
「恐れ入りますが、 お電話番号教えてください」

などです。

「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」

と、 いきなり知らない人に名前を聞かれるのは、少々ぶしつけな感じを与えかねません。

「恐れ入りますが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」

と、ほんの一言なのですがクッション言葉を入れるだけで 雰囲気が和らぎます。

お手数ですが

これも何かをお願いする時には、王道ですね。

特に実際に相手に何か行動してもらう場合には、このクッション言葉は必要になってきます。

 

例)

「お手数ですが、 ご移動をお願いいたします」
「お手数ですが、道を空けて頂いてもよろしいでしょうか」

このような感じで、伝えるとスムーズに動いてもらえると思います。

また、「お願い」の際のポイントは、「疑問形」でお願いすることです。

「〇〇してください
と伝えるより
「○○してもらえますか?」
と疑問形で伝える方が、そのお願いを受けるか、受けないか、相手の意思を尊重している気持ちが出ています。

実は、英語でも「お願い表現」

Please より would you like 〜? という疑問形でお願いする方が丁寧なのです。

ですから、お願いは疑問形と覚えておいてくださいね。

クッション言葉 「お願いをする」 カジュアル編

家族や友人など親しい間柄で何かお願いをする場合のクッション言葉です。

悪いんだけどさ・・・

恐縮ですが、お手数ですが、の代わりにカジュアルな表現としてはこのクッション言葉でしょう。

例)

「悪いんだけどさ、家出るときにこのゴミ捨てといてくれない」
「悪いんだけどさ、今日帰ってくる時にスーパーでお醤油買って来てくれない」

こんな感じですね。

身近な家族となるとどうしても甘えが出てしまい、図々しくなってしまいます。
なんでも当たり前で、何かお願いするのも、 そんな意識すら持てないことが多かったりします。

 

しかし、 お願いされる方頼まれる方は「当たり前だからやっといて」という態度を されると正直ムッとします。

ですから、 身近な人こそこのクッション言葉でちょっとした気遣いを表現する必要があるでしょう。

申し訳ないけど・・・

これも「悪いんだけどさ・・・」と同じ意味で使います。
言葉の通り、「手間をかけてしまって申し訳ない」「時間使ってしまって申し訳ない」そんな気持ちが伝わります。

例)

「申し訳ないんだけど、郵便局行ってきてくれないかな」
「申し訳ないんだけど、お金貸してくれないかな」(←これを言ったからといって貸してくれる保証はないのですが・・・)

 

私も反省の気持ちを込めて書きますが、家族ですと、ついつい気を使わずに図々しいお願いをしてしまいがちです。

しかも、言い方も腹立つような言い方になってしまう。

いけませんね・・・一番お世話になっているのに。

こんなカジュアルなクッション言葉を身近な人にこそ使いたいものです。

そして、何かお願いをして行ってもらった時には「ありがとう」を忘れずに!

クッション言葉 「お断りをする」 オフィシャル編

「お願い」よりも難しいのはこちらかもしれません。

相手の心象を悪くしないようにお断りする。なかなか難しいものです。

そんな時に、 クッションの役割をしてくれるお断り表現をご紹介しましょう。

あいにくですが

お断りの枕詞です。
これは、 知っている言葉なのですが、意外ととっさには出てこない言葉ですね。

例)

「あいにくですが、その日は予定がございまして・・・」
「あいにくですが、すでに購入しておりまして・・・」

などと使います。

そして、この言葉は本当に残念そうに言うのが、 ポイントです。

せっかくですが

これもお断りの枕詞ですね。

例)

「せっかくの機会でしたのに、予定があり残念です」
「せっかくですが、遠慮させていただきたいと思います」

このように使います。

あいにくより、「相手からの価値ある機会を誘ってもらった感」が強調される表現でしょう。

これもとっさに出てきにくいので、意識して使ってみる必要があります。

申し訳ございませんが

これはお願いの方も使えますがお断りでも使えます。

例)

「申し訳ございませんが、次回また楽しみにしております」

「申し訳ございませんが、今回は見送らせていただきます」

このように使います。

これはお願いもお断りも両方使えるので、すぐに口から出て聞きやすいかもしれませんね。

積極的に使って習慣化するといいかもしれません。

また、

お断りのカジュアル編ですが、先のお願い表現

悪いんだけど

フォーマル表現のお断り
せっかくですが を
せっかくなんだけど
に変えれば、使えると思います。

例)

「悪いんだけど今回はやめとく」
「せっかくなんだけど、今お腹いっぱいだから遠慮しとくわ」

こんな感じで使います。

以上が今からすぐ使えるクッション言葉の例です。

 

人間関係はこのようなちょっとした言葉遣いひとつで、スムーズに円滑になったり、親しくなったり、逆にちょっとした言葉遣いひとつで怒らせてしまったり信頼を失ったりします。

 

ですから、言葉というのはとても大事なんですね。実際。

 

人間関係やコミュニケーションについては悩みが大きい事もありますが、こんな身近なことだったらすぐ始められると思います。

 

まずは、第一歩できることから始めてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ
クッション言葉
「お願いをする」 オフィシャル編
「恐縮ですが」
「恐れ入りますが」
「お手数ですが」
「お願いをする」 カジュアル編
「悪いんだけどさ・・・」
「申し訳ないけど・・・」

・お願いは疑問形でする。
・お断りをする オフィシャル編
「あいにくですが」
「せっかくですが」
「申し訳ございませんが」
・お断りをする カジュアル編
「悪いんだけどさ・・・」
「せっかくなんだけど」

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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