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リーダーにとって必要なコミュニケーション力4つとは?

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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リーダーにとって必要なコミュニケーション力とは

リーダーは「決断力」「マインドの強さ」「視野の広さ」など、様々な能力が必要ですが、その中でもとりわけコミュニケーション力は必須の能力です。

 

リーダーは人を動かす、という大事な役割を果たすために「どう伝えるか」を工夫しなければなりません。
「どう伝えるか」によって、人が動く動かないが決まってくるからです。

そこで、リーダーにとって特に必要だと思うコミュニケーション力、4種類についてご紹介しましょう。

ここでは、「リーダー」とは、「社長」「チーム長」などと役職名に「長」がつく人のことを指します。

コミュニケーション力1 ヴィジョンを語る
何と言ってもリーダーは、組織やチームメンバーにゴールや方向性を示さなければいけません。
それは、つまりビジョンを語るということです。

このビジョンを語る際に、必要となってくるコミュニケーション力は明確さ、わかりやすさに尽きるでしょう。

このゴールや方向性を示すというのは、チームメンバーに地図を見せるのと一緒です。

これから、どこに(ゴール)どういう順路(方法や戦略)で行くのかを明確に、そして、わかりやすく示すなければなりません。

リーダーにとってビジョンを語ることが欠かせないように、それを伝えるためのコミュニケーション力も欠かせないというわけです。

コミュニケーション力2  正確に指示を与える
リーダーにとって、ビジョンを示すのと同時に、具体的に行動の指示を与えていくことも必要です。
また、チームメンバーの行動に対して的確なフィードバックも必要になってきます。

その際、事細かに何から何まで指示して口出ししすぎるのも良くないですし、指示が少なすぎるのもチームメンバーは迷ってしまうかもしれません。

適切な指示の量が大事になってきます。

リーダーはそんなコミュニケーションの正確さとコミュニケーションの質や量まで把握して、的確な指示を出していかなければなりません。

また、正確に指示を出すとしても、その伝え方を相手や相手の状況を鑑みながら変えていく必要があります。

実は、先日、私が所属する経営者のコミュニティのイベントで、私がそのイベントの動画を作る係になりました。

そこでは、5、6つの各分科会に分かれて講演があり、各分科会の担当責任者にその動画用に「各分科会の講演者の写真を撮って下さい」とお願いしました。

私はなるべく分かりやすくするために、サンプルとして

・正面から撮ってください
・アップでとってください

とメッセージとサンプルの写真までメッセンジャーで送りました。

これでバッチリ!と思っていたのですが・・・甘かったです・・・。

メッセージを送った途端、すぐ写真が送られてきました。

「まだ、講演が始まってもいないのになぜ、写真が送られるのだろう?」
と思って見てみると、確かに講演者がバッチリ写っています。

しかし、私が期待していた、講演中しゃべっているところの写真ではなく、ただの記念に撮ったような正面からの写真でした。

私は当然イベントの動画に使う写真なので、それぞれの講演中の講演者の写真を送ってほしいと依頼していたつもりですが・・・

そこで私は「講演中のしゃべっている写真を送ってください」ともう一度お願いしました。

こんな風にわかりやすく正確に指示を出したとしても、本当に伝わらないのです

なぜなら、みんなそれぞれ考え方や経験値捉え方が違うからです。

とりわけリーダーは、本当に初めて会った人にでも通じるような伝え方をしなければ、人を動かすということは難しくなってしまいます。

ちょっと、でも通じないと自分の指示と違った動きをされてしまう。。。

ですから、リーダーはわかりやすく、正確に、そしてそれぞれの理解力や状況を想像しながら指示を与えなければいけません。
かなり高度なコミュニケーション力が必要です。

コミュニケーション力3 聞く技術

リーダーとチームメンバーは、立場の違いから時として利害関係になりやすいものです。

ですから、信頼関係を築くのが難しくなることがあります。

そんな時に必要になってくるのは聞く力です。

リーダーは、チームメンバーの考えていることや立場などを理解してあげようという姿勢が大切です。

そのためには相手の意見を尊重し、共感し、正確に理解するための聞く力が大切になってきます。

特にここで大事なのは、「私はあなたの意見を聞いて聞いていますよ。そして、それを尊重していますよ」と態度で表すことです。

そのためには、まずはリーダーが自分の意見を話すよりも相手の意見を聞く量を多くしなければなりません。

具体的には自分:相手=3:7の割合で話を聞くことです。

このぐらいの割合で聞くことで相手は話を聞いてもらっている、という実感が持てます。
そして、案外「リーダーに話を聞いてもらっている」ということだけで、チームメンバーの不満や不安や不信感などが解消される場合がよくあります。

前述した話の続きになりますが、 経営者のコミュニティのイベントでは、くず餅屋で有名な船橋屋の渡辺社長の講演を聞きました。

その時に渡辺社長は船橋屋では、30分間ひたすら社員の話を聞く、ヒヤリングの時間を持っているとのことでした。

これは正社員になってもパートであっても同じだそうです。

そして、この30分の時間で信頼を築いていっているとおっしゃっていました。
中には、この30分のヒアリングで退職思いとどまった社員もいるしそうです。

そして、同時にこれはとても忍耐のいることだとおっしゃっていました。

よくわかります。

人の話を聞いて受け入れる、ということはとても忍耐のいることです。

だからこそ、それをやった時にはお互いに信頼関係が築けるようになるのです。

そのぐらいリーダーにとって聞く力はとても大切な、コミュニケーション力になります。

コミュニケーション力4 話をまとめる力 

リーダーにとって話をまとめる力は、上記の1から3を行う上で土台になるものです

例えば、自分自身のビジョンをわかりやすく簡潔に伝える際、考えをまとめる力が必要です。

また、 聞く力の中でも相手が入っていることのポイントをまとめて、正確に理解してあげるその能力も必要になってきます。
これもまとめる力です。

人は自分の伝えたいことでさえ、まとまっていないことが多いのです。

思いつくままに話されるとまるで言いたいことが伝わりません。
リーダーはその相手が話している話を整理してまとめてあげる力が必要になってきます。

まずは自分の考えをまとめて伝えるということができるようになると、相手の言いたいことを聞いてまとめてあげる力も同時に付けられるようになります。

まとめる力は、話す場合も聞くも根本は同じなのです。

以上がリーダーにとってコミュニケーション力が必要な理由です。

もちろん前提としてリーダーにふさわしい人間的な中身というのは欠かせないわけですが、
その人間性も行動と言葉で示していかなければ伝わりません。

ですから、リーダーにとってコミュニケーション力は、無くてはならない力なのです。

まとめ
リーダーにとって必要なコミュニケーション力4つ
1 ビジョンを語る
2 指示をする
3 聞く力
4 まとめる力
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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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