わかりやすい、ロジカルな話し方を身につける

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【悩み解決】コミュニケーションが苦手だからエンジニアになりました・・・

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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エンジニアはコミュニケーションが苦手??

私はこれまで多くのコミュニケーションセミナーをしてきました。
その中でも、特にシステムエンジニアの方々向けセミナーはとても多かったです。

 

IT業界の方々は他業界に比べてもずいぶん勉強熱心な印象です。

 

セミナーも勉強会もたくさんあり、各専門分野ごとに協会もあったりします。
横のつながりもすごく強くて、とても素晴らしいなと思います。

一方、私たちのセミナー業界は横のつながりがほとんどなく見習わなくてはなりませんね。

ところで、コミュニケーションの研修をやっているとエンジニアの方々が良くおっしゃるのが
コミュニケーション苦手だったからエンジニアになりました
ということです。

本当に正直言ってしまうと、それは事実のような気がします。(エンジニアの方々すみません・・・)

 

シャイと言うか、口下手と言うか、特に初対面の人と話すのが苦手だったりします。
そして、仕事もコンピューターに向かっていることが多いので、だからエンジニアになったのだと・・・・

 

 

 

ところが、どっこい。

 

システムエンジニア にとってコミュニケーションは必須のスキルなのです。

 

エンジニアにとって、実はコミュニケーションが一番大事
エンジニアが作っているシステムというのは、目に見えない商品です。
そんな目に見えない商品を考え、作らなければなりません。

 

当然のその制作現場では、目に見えないことを人に伝えていかなければいけない。

それは難易度がとても高くなります。

 

さらに、専門家同士であればある程度の専門用語が通じ合えますが、お客様はド素人です。

OS、 サーバー ・・・などと言ったもはや専門用語とは思えないほどの言葉でも、全くわからない人もたくさんいます。

 

エンジニアさんは、目に見えない商品を作らなくてはいけない上に、専門的な言葉を素人に伝えていかなければならないのです。

通じないだけで、どれだけの損失になるのか??

これは、以前私がいた会社の社長に聞いた話なのですが・・・

今から15年ぐらい前、当時は最新だった CD-ROM の英語教材を作成するときのことだそうです。

 

英語教材といってもただ日本文→英文が流れてくるような単純なものではなく、

文字をカーソルで動かしたりすることもあります。
おまけに、すごいボリュームの問題が入っていました。

様々な問題が出てきて、それに回答していく複雑な内容でした。

 

これをとある大手のシステム会社と組んで作ったそうです。

しかし、懇切丁寧に内容を説明したものの、出来上がってきたシステムは



ぜんぜーん、違っていたのです!!

しかも、複雑な内容が大量にあったために、
なんと1000万円もの損失を生んでしまったそうです!!
(当時は、まだまだシステム構築費は高かった時代でしたね)

 

ガーーーーーン 

その時社長は「あんなに説明したのに・・・」と、ボー然としたそうです。

 

これは相手のシステム会社も恐らく、全く同じ気持ちだったでしょう。

「だって・・・言われる通り作ったのに・・・」って。

ガーーーーーン

システム構築のあるあるですね。。。

 

これは15年ぐらい前の話だったとしても、 現在、そして将来も起こりうる話です。

もはや、システムエンジニアはコミュニケーションの達人・・・とまではいかないけれども、支障のない程度にはできなくてはなりません。

 

コミュニケーションが苦手などとは言っていられないのです。

 

情報を整理するだけで、「わかりやすい話し方」になる

そんなエンジニアにまず必要なのは「わかりやすい話し方」です。

そんなふうにいうと「コミュニケーションが苦手だからエンジニアになったのに・・・」というあの言葉が返ってきそうです。

しかし、ここでいうエンジニアにとって必要なコミュニケーションとは、
社交的であったり多弁であったり、
ましてや面白い話をするなどといったことではなく、
わかりやすい話し方」それが大事なのです。

どうでしょう?

これだったらこれだったら、口下手でコミュニケーションが苦手だと感じるエンジニアさんも、ちょっと希望が持てるのではないでしょうか。

 

 

実は、「わかりやすい話し方」は社交的になったり面白い話ができるようになる よりも、ずっと簡単に身につけられます

それにはシンプルなコツがあるからです。

 

 

「わかりやすい話し方」とは、伝えたいことを整理して正確に伝えることです。

そのためには、頭の中で伝えたいこと(情報)をあらかじめ整理しておく必要があります。

反対に、情報が整理されていないと

・結論がない
・話がダラダラ続く
・話があちこち飛ぶ
・脈絡がない
・言いたいことがわからない

などと、わかりずらい話になってしまいます

そして、とても素晴らしいことに「わかりやすい話ができた」という達成感は自信を生み出します

たとえ口下手だったとしても、寡黙だったとしても、わかりやすい話しということに自信が持てれば、コミュニケーションに自信が持てることになるのです。

 

コミュニケーションの領域は幅広いですから、まずは自分ができそうな領域からその能力を高めていくことが自信に繋がっていくと思います。

 

「わかりやすい話し方」とは最初に話の全体像を予告すること

では、具体的にわかりやすい話し方のテクニックをご紹介していきましょう。

ポイントとしては、最初に話の全体像を予告することです。

多くのわかりにくい話し方というのは、瑣末(瑣末)なことや関係ないことから話が始まったりします。

 

そして、ダラダラ長く続いたりします。たとえばこんなふうです。

 

新人の営業トレーニングですが新人とはいえなるべく早い時期から独り立ちしてほしいですし、トレーニング時間もそれほどかけられません。
ですから、プランをしっかり立て効率よく進めていただきたいと思います。
仕事は慣れることも大切ですので、それには多くの体験が必要です。
だから初期の段階では体験させることをベースに考えてます。
それが済んだら、実際の具体的な作業に落とし込んでいきたいと思います。
もちろん、その前に仕事上の知識を学ぶ時間もしっかりとっていきたいと思います。

これは、一見わかるようで、実は頭に残りません。
なぜなら、話はあれこれ混ざってしまっているからです。

実は、一見わかるようというのが落とし穴。

「わかったような気」になってしまうのです。

あの英語のCD-ROMの事件のように・・・・

それを避けるために、最初に一番伝えたいことを伝えるそして、正確に、確実に伝えていく必要があります。

それはたとえばこんなふうにです。

今後の新人営業トレーニングプランを効果的に行うために、取り組むべき内容を第一段階と第二段階に分けて説明します。
第一段階では実際に体験させることと商品知識を身につけさせることをします。
第二段階では体験させることと学習したことそれぞれの具体的な作業に落とし込んでいきます。

全然違いますよね。
特に、この予告部分

「今後の新人営業トレーニングプランを効果的に行うために、取り組むべき内容を第一段階と第二段階に分けて説明します。」

これは、明快に伝えるためのキモになってきます。

目安としては、予告は10秒以内にまとめる

これをするだけでだいぶ印象が違います。

 

要するに、このようなわかりやすい話し方というのは、論理的な話し方のことです。

 

コミュニケーションに苦手意識を感じているエンジニアの方々に、「面白い話をしなさい」とか「たくさん喋りなさい」というのは、もしかしたら難しいかもしれません。

 

しかし、論理的な話し方=わかりやすい話し方をマスターするのは案外安いのではないかと私は思います。

なぜなら、システム構築自体はとてもロジカル、論理的だからです。

いつもそのように論理的に考えシステムを構築しているエンジニアの人達には、 これならすぐにできるのではないでしょうか。

私は、すぐにマスターしているエンジニアさんの姿をセミナーではよく見てきました。
だからきっとできるはずです。

この簡単なコツが、そんなコミュニケーションに苦手意識を持っているエンジニアの方々の一助になれば幸いです。

まとめ

1 システムエンジニア にとってコミュニケーションは必須のスキル

2 エンジニアにとって必要なコミュニケーションスキルは ○ わかりやすい話し方 で、× 面白い話 ではない

3 わかやりやすい話のテクニックとして「予告をする」ことがある

4 話の予告は10秒以内

5 わかりやすい話し方=論理的な話し方、論理的な考え方ができれば、できるようになるはず!

 

 

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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