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【図解】ロジカルコミュニケーションとロジカルシンキングの違い

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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「ちゃんと考えたうえで話したのに、なぜか相手に伝わらなかった・・・」

そんな経験はないでしょうか。

私も以前、頭の中では答えが出ているつもりで説明を始めた。

しかし、相手の顔がけわしくなり「えっと、つまりどういうこと?」と聞き返されたことがあります。

このとき足りなかったのは、考える力ではなく「考えたことを相手にわかりやすく伝える力」でした。

この力のことを、ロジカルコミュニケーションと呼びます。

この記事では、ロジカルシンキングとロジカルコミュニケーションの違いを説明します。

さらに、両者が揃わないと起こることを解説します。

最後に、伝える力を高める基本の型を順にまとめました。

ロジカルコミュニケーションをひとことで言うと

ロジカルコミュニケーションとは、ひとことで言うと「筋道立てて考えたことを、相手に正確に、効率よく伝える力」のことです。

考え方そのものや3つのステップは、「ビジネスで必須スキル!ロジカルコミュニケーション®とは何か?」で詳しく解説しています。ここでは、ロジカルシンキングとの違いに絞ってお伝えします。

職場でのコミュニケーションには、大きく分けて2つの側面があります。

1 より良い人間関係を築くためのコミュニケーション
2 情報を正確に伝えるためのコミュニケーション

1は、雑談や気配りのように、相手との関係をあたたかくするものです。もちろんとても大切です。

ただ、報連相・会議・商談・説明といった場面では、それだけでは足りません。ここで必要になるのが2の「情報を正確に伝える力」で、これがロジカルコミュニケーションにあたります。

伝え方があいまいだと、「わかりました、と言っていたのに伝わっていなかった」「30分説明されたけれど、結局よくわからなかった」といったコミュニケーションミスが起こります。

これが職場で頻繁に起こると、仕事の効率はどんどん落ちてしまいます。

ロジカルシンキングとの違い

よく比較されるのが「ロジカルシンキング」です。名前が似ているので同じものと思われがちですが、役割は少し違います。

ロジカルシンキングは、物事を整理して筋道立てて考え、結論を出す「考える力」。ロジカルコミュニケーションは、その考えを相手に伝える「伝える力」です。

違いを表にすると、次のようになります。

ここまでをまとめます。

ロジカルシンキングは、自分の頭の中で「考える」ための力。さらに ロジカルコミュニケーションは、相手との間で「伝える」ための力。2つはセットで使ってはじめて、仕事が前に進む。

どちらかが欠けると、どうなるのか

2つの力は、どちらが欠けても困ったことが起こります。具体的な場面で見てみましょう。

考える力はあるのに、伝える力が足りない場合

本人の中ではきちんと結論が出ているのに、説明がうまくいかず、周りが動いてくれないパターンです。

A社の件ですが、先週お電話したときは担当の方が不在で、折り返しをいただいたのが昨日で、その中で価格の話が出まして・・・

と経緯から話し始めてしまう。聞いている側は「で、契約は決まったの?」とやきもきしてしまいます。

A社の件は、価格の見直しを条件に契約できそうです。理由は3つあります


と最初に結論を伝えれば、同じ内容でもずっと伝わりやすくなります。

伝え方は上手なのに、考える力が足りない場合

話し方は流暢なのに、中身をよく聞くと根拠が弱く、結局何が言いたいのかわからないパターンです。

この施策は絶対にうまくいくと思います。なぜなら、やる気があるからです

のように、結論はあっても根拠が薄いと、聞き手は納得できません。言い方を磨く前に、「なぜそう言えるのか」を整理する必要があります。

つまり、「考えて」「伝える」までを一続きの流れとして身につけることが大切なのです。

今日から使える、ロジカルコミュニケーションの基本の型

ロジカルコミュニケーションは、特別な才能がなくても、いくつかの型を意識するだけで変わっていきます。ここでは特に使いやすい3つを紹介します。

1 最初に「予告」する

話し始めるときに、これから話す内容の全体像をひとことで伝える方法です。

> 例 「今日は、来月のイベントの日程変更と、その費用の2点についてお話しします」と最初に予告する。聞き手は全体像をつかんだうえで聞けるので、話が長くなっても迷子になりません。

予告は、10秒以内におさまる長さにするのがおすすめです。長すぎると、予告そのものが頭に残らなくなってしまいます。

ここまでのまとめ

✔︎ 話の冒頭で、全体像を予告する
✔︎ 予告は10秒以内を目安にまとめる

2 質問には、まず直接答える

質問に正確に答える。これもロジカルコミュニケーションの基本です。たとえば次の質問への回答のやりとりはどこがおかしいでしょうか。

A社との商談どうだった?

はい、ただ、担当者が変わっていたのでこれからどうされるか聞いています。商談は前回の続きから始まったんですが・・・

「どうだった?」と聞かれたら、まず「うまくいきました」「少し難しそうです」と、質問に直接答えます。起こったことを順番に話したり、自分が気になったところから話し始めたりすると、聞いている側は答えにたどりつくまでもどかしい思いをしてしまいます。

うまくいきました。次回は見積もりを持参する約束です。ただ、担当の方が変わったので、その点だけ少し気になっています

というように、結論の後に補足を足していくのがコツです。

まとめ

✔︎ 相手が何を聞いているのかを、まず理解する
✔︎ イエス・ノーで答える質問か、理由や方法を答える質問かを意識する

3 話す前に「ポイントはいくつか」を数える

話がまとまらない原因の多くは、話すポイントが整理できていないまま話し始めてしまうからです。話す前に「今日伝えたいポイントはいくつあるか」を数えてみてください。

情報がたくさんあって何から話そうか迷ったときも、紙に書き出して整理してみると、大事なポイントは2〜3つだったとわかることがよくあります。

「ポイントは2つあります。1つ目は〜」と数を伝えながら話すと、相手も整理しながら聞いてくれます。

✔︎ 話す前に、ポイントがいくつあるかを考える
✔︎ 整理に迷うときは、紙に書き出してみる

「考える」と「伝える」をセットで磨く

ロジカルコミュニケーションは、筋道立てて考えたことを、相手に正確に、効率よく伝える力です。

ロジカルシンキングが「考える力」なら、ロジカルコミュニケーションは「伝える力」。

どちらも、報連相や会議、商談といった毎日の仕事の質を左右します。

今日紹介した3つの型は、どれも次の会話からすぐに試せます。まずは「最初に予告する」から、気軽に始めてみてください。

また、身につけた力は、客観的な形で確認できると、さらに伸ばしやすくなります。

「ロジカルコミュニケーション検定」では、ロジカルシンキングを土台にした「伝わる伝え方」のスキルを、体系的に測定・認定することができます。自分の力を客観的に確認したい方、社内の学習の仕組みづくりに関心がある方は、あわせてチェックしてみてください。

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一般社団法人コミュニケーションマイスター協会理事/ 元早稲田大学非常勤講師/ CU代表  これまで大手企業や大学などで、ロジカル・コミュニケーション、対人対応、ビジネス英語、ライティング研修などを約5000人に指導してきた。
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